ハードボイルド日記

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第10話 パニックアタック

この頃に気付いたことがある。 一旦会社を離れると、気分が大分落ち着いているということ。 出先では普通にあいさつをして、なんなら世間話までしている。 眠れない夜は続いていたが仕事はこなせていた。 あの仕事さえ避けてい...
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第9話 人生の目的地

気分が沈んでいることにも慣れてきた。 出来ない仕事があることも当たり前に感じるようになってきた。 上司も気遣ってか毎回出来る仕事か聞いてくれる。 本当は断りたかった仕事もあったが、すべてを断ることも出来なっかたので提案に...
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第8話 あきらめも肝心

薬に頼ってしまった自分が嫌だった反面、薬で落ち着いてホッとしている自分もいた。 いろいろと考える余裕も出来た。 「やはり適応障害はすぐにでも治したい!」 根本的なことは分かっている。 でも具体的にどうすればいいのか...
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第7話 ドラッグ&ドロップ

俺にはすでに両親がなく、親戚付き合いもほぼほぼない。 唯一の肉親はLittle Sisterのみ。 別々に暮らしているが、一応連絡は取りあっている。 俺は発達障害かを確かめてくれる病院を探していたのだが、田舎だからなのか...
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第6話 やもめのジョナサン

毎朝起きるととりあえず1時間位車庫でタバコの煙をくねらせる。 チェーンスモーキングでその日の調子を確かめるのだが、決まって気分は超低空飛行… 会社に着いてからも、同僚たちからは離れて一人でいることが多い。 人と会話するの...
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第5話 Countdown To Extinction

今さらながら俺は『幸平』 過去は振り返らない楽天主義者w そんな俺だが、破滅へのカウントダウンを指折り数え始めていた。 何をするにも何を言うにも、ひとつの疑問が前頭葉あたりをかすめていく。 これでいいのか… ...
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第4話 ジャックナイフ

今の世の中はホント便利で、知りたい情報は良くも悪くもすぐ手に入る。 思ったことをすぐ口にする対策として、答える前にひと呼吸おけば良いらしい。 実際に試してみると、まあ面倒くさいわけで…そのまま黙ってしまうw 黙るっていう...
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第3話 不二子の残り香

不二子との出会いは数年前の冬だった。 俺は、いつも新車をキャッシュで買う嫌味な男…鉄男とお酒を交わしていた。 鉄男はクールな男で、二人でいるときは決まっていつも俺が彼女役w 最近の出来事や悩みなんかを一方的にまくしたて...
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第2話 さまよえる仔羊

俺は昔から人を笑わせるのが好きだった。 言葉のチョイスのみで相手を笑わせるのが好きだった。 昔よくやった合コンなんかでは、ほぼ毎回言われる言葉がある。 『天然!!』 この言葉を言われると、俺は心でニンマリとほくそ笑...
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第1話 黄昏のダンディウルフ

まだまだ肌寒い3月初旬、幼なじみのナイスガイと『モンスターハンターワールド アイスボーン』を楽しんでいた。 彼はモンスターの他に糖尿病とも戦っている。なかなかのタフガイである。 そんな彼とも一狩り終えて、電話で今日の狩りを反省...
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