第9話 人生の目的地

ハードボイルド日記

気分が沈んでいることにも慣れてきた。

出来ない仕事があることも当たり前に感じるようになってきた。

上司も気遣ってか毎回出来る仕事か聞いてくれる。

本当は断りたかった仕事もあったが、すべてを断ることも出来なっかたので提案にはYESと答えていた。

とりあえず、極度に緊張感のある仕事はパニックになるのはわかっていたから、それ以外の仕事は一応こなせると思っていた。

ある程度この状態で過ごしていると、この状態が普通だと錯覚する。

情緒不安定でもそれなりに周りのひとたちとはコミュニケーションはとれたと思う。

というよりも、周りが気を遣ってくれていたんだろう。

それははっきりとわかっていた。

この会社は居心地が悪いわけでもなく、給料も悪いわけではなっかたので一生お世話になると漠然と思っていたのだが、この状態の今ではその思いも確信に変わっていた。

「このままなんとなくやっていけるならそれでいいだろう

だから、ある程度のことは周りのひとたちにも告げた。

仕事のことで多少の迷惑はかけてしまうだろうという思いがあったから。

薬のおかげで普段は平静を装えた。

愛想笑いも板についているつもりw

みんなのいじりも今までどおりだ。

俺が多少我慢すれば、このまま時が流れていく…

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