第6話 やもめのジョナサン

ハードボイルド日記

毎朝起きるととりあえず1時間位車庫でタバコの煙をくねらせる。

チェーンスモーキングでその日の調子を確かめるのだが、決まって気分は超低空飛行…

会社に着いてからも、同僚たちからは離れて一人でいることが多い。

人と会話するのが億劫になっていた。

でも一人だけ例外がいた。

俺に運送業のノウハウを教えてくれたジョナサンだ。

仕事中にパニックになると、必ずジョナサンに連絡していた。

不思議とジョナサンの声を聴くとほどなく落ち着く。

ジョナサン ep1

ジョナサンとは結構古い付き合いで、俺より3つ先輩だ。

けど俺は、先輩というよりも親友としてお付き合いさせてもらっているつもりだ。

見た目は強面だが、気の優しいおっちゃん。

びっくりするぐらいの汗っかきで、外国人の子供に英語で話しかけられるぐらいくどい顔してるw

ちなみにこんな感じ(そっくり!)

ジョナサンとは同じ会社にいたが、去年の10月に彼は辞めた。

正直言うと残ってほしかったが、安定を捨ててまでも上を目指していたから応援することにした。


この時期、ストレスが半端なくてお酒で発散していた。

ジョナサンに付き合ってもらって、夜の街に繰り出してお金を散財する。

「金の使い方が昭和の大スターみたいやな!」と昭和の大スター勝新太郎みたな顔したジョナサンに言われても、もう止められないw

けど所詮、その場しのぎ…

翌日はもちろん後悔しかない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました