第5話 Countdown To Extinction

ハードボイルド日記

今さらながら俺は『幸平』

過去は振り返らない楽天主義者w

そんな俺だが、破滅へのカウントダウンを指折り数え始めていた。

何をするにも何を言うにも、ひとつの疑問が前頭葉あたりをかすめていく。

これでいいのか…

10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…

新年度に入り慌ただしく過行く日々に、心が悲鳴をあげた。

ゼロ

急に今まで普通にこなしていた仕事が全く出来なくなった。

手が震え、全身がしびれ始め、負の思考が頭の中を支配する。

もはや自分ではどうすることも出来ない。

次の日もその次の日も全く同じ状況だった。

もうこの仕事は出来ないと悟った。

会社に戻ってから上司に打ち明けた。

嫌だからといって仕事から逃げたのは初めてだった。

俺のちっぽけなプライドが粉々になったようだった。

コメント

  1. かおり より:

    それは逃げじゃ無いょ。
    自分を護る為の選択をしただけだょ。

タイトルとURLをコピーしました